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七夕賞 レース回顧

七夕賞 レース回顧

こんにちは、競馬リポート管理人の田中です。

夏の福島開催を代表するハンデ重賞として行われた七夕賞。

今年は稍重馬場の福島芝2000mを舞台に、前半1000m57秒8という非常に速い流れになりました。

そんな厳しい展開の中で勝利したのは、2番人気のアスクナイスショー。

逃げ馬から離れた2番手を追走し、4コーナーで先頭に並びかけると、直線では後続を突き放して重賞初制覇を飾りました。

2着には6番人気マイネルモーント、3着には15番人気オニャンコポンが入り、3連単は22万3050円。

人気馬が勝利した一方で、馬券的には七夕賞らしい波乱の決着となりました。

■レース展開

スタートから主導権を握ったのは、3番ショウナンマグマでした。

序盤から後続を離す形で逃げ、最初の1000m通過は57秒8。

稍重馬場の福島芝2000mとしてはかなり速い流れとなり、前を追いかけた馬には厳しい展開になりました。

勝ったアスクナイスショーは、逃げるショウナンマグマから少し離れた2番手を追走。

数字上は前方にいましたが、無理に逃げ馬へ競りかけず、自分のリズムを保ちながら運べたことが大きなポイントでした。

その後ろではコントラポスト、センツブラッド、バトルボーンなどが先団を形成。

マイネルモーントは中団、オニャンコポンは後方で脚を溜める形となりました。

3コーナーを過ぎると逃げたショウナンマグマの脚色が鈍り、アスクナイスショーが徐々に差を詰めていきます。

4コーナーではアスクナイスショーが先頭へ並びかけ、その直後からセンツブラッドやマイネルモーントが進出。

後方からはオニャンコポンも外を通って一気に順位を上げてきました。

直線に入るとアスクナイスショーが早々に先頭へ立ち、後続との差を広げます。

マイネルモーントが追いかけましたが、最後まで差は縮まらず、アスクナイスショーが2馬身半差をつけて完勝。

前半から速く流れたことで先行勢の多くが失速する中、前で運びながら最後まで伸び続けた勝ち馬の強さが際立つ一戦となりました。

■1着 アスクナイスショー

勝ったアスクナイスショーは、2番人気の支持に応えて重賞初制覇。

55キロのハンデを背負い、道中は逃げ馬から離れた2番手を追走しました。

前半1000m57秒8というハイペースでしたが、逃げ馬に無理についていかず、一定の間隔を保ちながら自分のリズムで運べた田辺騎手の判断も光りました。

3コーナー過ぎから徐々に差を詰め、4コーナーで先頭に並びかけると、直線では後続を寄せ付けない走り。

最後は2着マイネルモーントに2馬身半差をつける明確な勝利でした。

走破時計の1分57秒9も、稍重馬場だったことを考えれば優秀です。

速い流れを前で受けながら押し切った内容は、展開に恵まれただけでは説明できません。

先行力に加え、速いラップを維持できる持続力、傷み始めた福島の芝に対応するパワーを見せました。

今回と同じ小回り2000mでは、今後も高く評価する必要があります。

一方で今回は55キロという比較的恵まれた斤量でもありました。

次走以降で斤量が増えた時や、広いコースで瞬発力勝負になった時に同じだけのパフォーマンスを出せるかが、次の確認ポイントになります。

■2着 マイネルモーント

2着に入ったのは6番人気のマイネルモーント。

道中は8番手付近の中団を追走し、前半の速い流れに巻き込まれず脚を温存しました。

3コーナーから徐々に前との差を詰め、4コーナーでは5番手まで進出。

直線でも最後までしっかりと脚を使い、2着を確保しました。

勝ち馬には2馬身半差をつけられましたが、3着オニャンコポンには1馬身差。

前が総崩れになるほどのハイペースではなく、勝ち馬が前から押し切る流れの中で、中団から確実に伸びた点は評価できます。

マイネルモーントは小回りコースでもある程度の位置を取りながら、長く脚を使えるタイプ。

今回も福島芝2000mへの適性と、重賞で通用する持続力を見せました。

ただし、今回は速い流れによって末脚を活かしやすかった部分もあります。

瞬発力だけで勝負するタイプではないため、今後も平均以上の流れになりやすい中距離戦で狙いたい1頭です。

ローカル開催の芝1800mから2000mであれば、引き続き安定した走りが期待できます。

■3着 オニャンコポン

3着には15番人気のオニャンコポンが入りました。

単勝73.5倍という低評価を覆す激走です。

道中は14番手付近の後方からレースを進め、前半のハイペースには付き合わず、じっくりと脚を温存。

3コーナーでも後方にいましたが、4コーナーでは外を通って7番手付近まで押し上げました。

直線では馬場の外めからしっかりと伸び、上がり3ハロン35秒4。

メンバー最速の末脚を使って3着まで追い込みました。

54キロの軽ハンデやハイペースが味方したことは間違いありません。

それでも、近走成績や人気だけを見れば簡単には拾えない馬が、得意な展開と条件で変わり身を見せたのは、夏のハンデ重賞らしい結果と言えます。

今回の好走は、単なるフロックと片付けるべきではありません。

後方で脚を溜められる流れと、持続力を求められる小回りコースが噛み合えば、まだ重賞でも通用する力を残しています。

ただし、次走で人気が上がる場合は注意が必要です。

今回は軽ハンデと速い流れが揃った理想的な条件でもありました。

今後も前半から流れやすいレースや、差しが届く馬場状態で狙いたい存在です。

■4着以下の注目馬

センツブラッド

4着のセンツブラッドは、道中3番手の好位から運びました。

前半1000m57秒8という速い流れを前で追いかけながら、直線でも大きく崩れず4着に粘った内容は高く評価できます。

勝ち馬アスクナイスショーには差をつけられましたが、3着オニャンコポンとはわずか1馬身差。

56キロを背負いながら、先行勢の中では勝ち馬に次ぐ粘りを見せました。

今回は展開面で決して楽ではなく、むしろ前を追走した負荷は大きかったはずです。

それでも掲示板を確保したことを考えれば、着順以上に内容のある競馬だったと言えます。

もう少し前半が落ち着く流れや、先行馬に有利な馬場になれば、次走での巻き返しが期待できます。

ボーンディスウェイ

14番人気ながら5着に入ったボーンディスウェイも、今回の注目馬です。

道中は11番手付近で脚を溜め、直線では馬群の間からしぶとく伸びました。

勝ち馬とは0秒8差でしたが、2着以下とは大きく離されておらず、人気を考えれば十分な走りです。

福島コースではもともと安定した実績を持っており、今回も小回り適性の高さを改めて示しました。

7歳馬ですが、条件が合えばまだ重賞でも上位争いできる力は残しています。

今後も中山や福島などの小回りコースでは、人気にかかわらず警戒が必要です。

カラマティアノス

1番人気に支持されたカラマティアノスは7着。

58キロのトップハンデを背負い、道中は中団の8番手付近から進めました。

3コーナーまではマイネルモーントと近い位置にいましたが、4コーナーでは前後を囲まれるような形となり、直線でもスムーズに加速できませんでした。

最後まで大きく止まったわけではありませんが、勝負どころで勢いをつけられなかったことが響いた印象です。

加えて、稍重馬場と58キロの斤量も楽な条件ではありませんでした。

1番人気としては物足りない結果ですが、今回だけで能力を否定する必要はありません。

広いコースや、もう少しスムーズに末脚を使える条件になれば巻き返す可能性があります。

次走で人気を落とすようであれば、見直したい1頭です。

サヴォーナ

3番人気サヴォーナは10着。

道中は6番手付近の中団前めを追走しましたが、前半の速い流れを追いかけたことで、直線では余力が残っていませんでした。

58キロのトップハンデに加え、稍重馬場の2000mで速い流れに対応する形となり、条件としては厳しい一戦でした。

本来は中長距離で長く脚を使う形が合う馬で、今回のような前半からスピードを要求される小回り2000mは、持ち味を発揮しやすい舞台ではなかった可能性があります。

着順は10着ですが、適性外の条件と斤量を考えれば、能力そのものを疑う必要はありません。

距離延長や広いコースへの変更で見直したい馬です。

バトルボーン

4番人気バトルボーンは12着。

道中は3番手付近の好位を追走しましたが、速いペースを正面から受ける形となり、4コーナー手前から手応えが苦しくなりました。

直線では粘り切れず、勝ち馬から大きく離される結果。

今回は前半から逃げ馬を追いかけた負荷が大きく、展開面では厳しい競馬でした。

ただし、同じ先行勢でもアスクナイスショーやセンツブラッドが上位に残っているため、展開だけを敗因にすることもできません。

重賞の速い流れや稍重馬場への対応力という点で、上位馬との差が出た可能性があります。

今後はもう少しゆったり運べるレースや、良馬場での巻き返しに期待したいところです。

■レース総括

今年の七夕賞は、2番人気アスクナイスショーが勝利した一方で、2着に6番人気マイネルモーント、3着に15番人気オニャンコポンが入り、3連単は22万3050円。

勝ち馬は比較的人気を集めていましたが、相手に伏兵が入り、馬券的には大きな波乱となりました。

レースを分けた最大のポイントは、前半1000m57秒8というハイペースです。

逃げたショウナンマグマだけでなく、前を追いかけた先行馬の多くも最後に脚を失いました。

その中でアスクナイスショーは、離れた2番手で自分のリズムを守りながら追走。

前方に位置しながら逃げ馬のペースに巻き込まれなかった立ち回りが、完勝につながりました。

一方、2着マイネルモーントと3着オニャンコポンは、中団より後ろで脚を温存。

速い流れによって前が苦しくなったところを、持続力のある末脚で伸びてきました。

単純な前残りでも、完全な差し決着でもありません。

ペースに巻き込まれず、各馬の能力を出せる位置で運べたかどうかが、結果に大きく影響した一戦でした。

また、55キロのアスクナイスショー、56キロのマイネルモーント、54キロのオニャンコポンが上位を占め、58キロを背負ったカラマティアノスとサヴォーナは馬券圏外。

夏のハンデ重賞では、能力比較だけでなく斤量差も重要になることを改めて示した結果です。

■今後の展望

勝ったアスクナイスショーは、今回の内容なら今後のサマー2000シリーズでも注目すべき存在です。

前で運べる安定感と、速い流れでも最後まで脚を維持できる持続力は、ローカルの中距離重賞で大きな武器になります。

ただし、次走以降は今回より斤量が増える可能性があります。

今回の55キロから斤量が重くなった時に、同じ位置取りと末脚を維持できるかがポイントです。

2着マイネルモーントは、展開に左右される部分はあるものの、重賞でも通用する力を見せました。

速い流れになりやすいローカルの中距離戦であれば、今後も馬券候補として警戒が必要です。

3着オニャンコポンは、15番人気の評価を覆す好走。

軽ハンデとハイペースが噛み合った面はありますが、最後まで確かな末脚を使った内容は評価できます。

次走で人気が上がりすぎるようなら慎重に判断したいものの、差しが届く馬場や流れになれば再び穴をあける可能性があります。

敗れた馬の中では、4着センツブラッドと7着カラマティアノスに注目です。

センツブラッドは厳しいペースを前で受けながら粘っており、展開が楽になれば着順を上げられます。

カラマティアノスは58キロと勝負どころの位置取りが響いた印象で、今回の敗戦だけで評価を下げる必要はありません。

■次週以降の注目

今回の七夕賞は、夏競馬で重要になる要素が詰まったレースでした。

稍重の馬場状態、前半からのハイペース、各馬の斤量差、小回りコースへの適性。

どれか1つだけを見るのではなく、複数の条件がどの馬に有利になるのかを判断する必要があります。

特に今回のようなハンデ重賞では、近走着順や単純な能力ランキングだけでは、オニャンコポンのような人気薄を拾うのは難しくなります。

前走までの着順が悪くても、斤量が軽くなる馬、展開が向きそうな馬、得意なコースへ替わる馬は、穴候補として見直さなければいけません。

一方で、人気馬についても能力だけで信頼するのは危険です。

カラマティアノスやサヴォーナのように、重い斤量や展開、コース適性が噛み合わなければ、上位人気でも簡単に馬券圏外へ沈みます。

次週以降も、最終追い切りや枠順だけでなく、当日の馬場傾向、予想されるペース、斤量、ローテーションを含めて総合的に判断していきます。

夏競馬ならではの波乱を味方につけられるよう、表面上の人気だけでは見えない激走候補をしっかり探していきましょう。

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